UXのタレ

The Tare of User Experience

Macの新しくなった「写真」アプリケーションが便利すぎるので解説してみる

 

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最近アップデートされたOS X Yosemite 10.10.03より正式に「写真」アプリケーションがリリースされました。
アップデートをすることでMacのアプリケーションの中に追加されます。
この「写真」とはいったいなんなのでしょうか?
 

 

「写真」とはなんなのか

 お気づきの人もいるかもしれませんが、iOSの写真アプリケーションとアイコンが似ているんですね、少しYosemiteテイストにアレンジされてはいますが。
この「写真」アプリケーション、実は
 
iPhoneの写真アプリケーションと同等の機能をMacでも使えるようにしたもの
 
なんです。
 
従来Macでは「iPhoto」と呼ばれるアプリで写真を管理することをオススメしていました。しかしiPhoneとの互換性が完璧ではなく、なんだか中途半端な立ち位置のアプリとして存在していました。この「写真」アプリケーションはその上位互換と言っても過言ではありません。従来の"iPhotoライブラリ"をこの「写真」アプリケーションの"写真ライブラリ”に引き継ぐことができます。
僕はすでに、iPhoneで撮影した歴代の写真をすべてこの”写真ライブラリ”の中に移行済みです。
 

さっそく使い方を見てみよう

立ち上げるとこんな画面が開きます。

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そうです。iPhoneの「写真」アプリケーションの一番左のやつと一緒だ!!
このようにiPhoneと同じビューで写真を見ることができます。
 
もちろんiPhoneと同様に地図表示で位置情報から写真を眺めることもできます。

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「共有」タブに移るとiCloud写真共有をつかうことができます。これもiPhone版と同じですね。

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もうおわかりだと思いますが「アルバム」タブもiPhone版と同様です。
自分で作成したアルバムや、お気に入り、パノラマ、ビデオ、バースト、などiPhoneの既存のアルバムなどがここで見れます。

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なお「カメラロール」がなぜないかはのちほど説明します。
 
「プロジェクト」タブはご覧の通り、スライドショーを作成したり、下記に載っているものを作成できる部分です。まだ使ってないのでレビューはしません。

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iCloudフォトライブラリを使ってデータを一つに

 さて、今まで説明してきたのはただのUI的な機能にすぎません。”iCloudフォトライブラリ”という機能が使えるようになりました。
iPhone版とMac版の「写真」を統一したのはこの機能のためと言っても過言ではありません。
iCloudフォトライブラリは一言で表すと
 
iCloud上にすべての写真を置いてMaciPhoneの「写真」アプリケーションから同じものを閲覧することができる機能
 
です。
概念図はこんな感じです

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しかもメリットがたくさんあります。
写真の保存容量の削減
iCloudに写真の元解像度のデータをすべてアップロードし管理し、Mac, iPhoneにはファイル容量を削ったメタデータ(データのためのデータ)としてだけ残しておきます。そのため、端末のストレージがものすごく空きます
閲覧する場合は、今までと同様に画像を選択するだけ、そうすると瞬時にiCloudフォトライブラリから元解像度の画像がダウンロードされて違和感なく閲覧することができます。しばらく放置すると再びiPhoneにはメタデータだけが残り、容量が解放されます。
見た目ではiPhoneに画像が入っているのとなんら変わらないので、いつもと変わらず「写真」アプリケーションから画像を見れるのでご安心を。
変更点は「カメラロール」の名前が「すべての写真」に変わることくらいです。

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たとえば今まで僕はiPhoneに画像を入れ過ぎると重たいけど、昔の写真も残しときたい。という思いから、MaciPhotoにすべての画像を保存して、本当に残しておきたい画像だけiPhoneに保存していました。
iCloudフォトライブラリを導入することで、MaciPhotoに入れていたすべての写真がiPhoneから閲覧できるようになる上、ストレージがめっちゃ空きます。
下記は僕の場合の例です。
 
iCloudフォトライブラリ導入前のiPhone
画像枚数 3700枚 
使用容量 6.8GB
 
iCloudフォトライブラリ導入後のiPhone
画像枚数 12000枚
使用容量 2.1GB
 
すんげえストレージ空いた!!
 
保存期間が永久、しかも安全
iCloudフォトライブラリに保存された画像は永久にiCloudに保存されます。
今までiPhoneの写真データもすべて外付けハードディスクに保存していましたが、これでその手間がはぶけます。
iCloudの堅牢性を信じてiCloudにすべての画像を預けましょう。笑
最近のCloudサービスのテクノロジーは進化しているので、問題ないはずです。
 
撮った写真をすぐにiCloudに自動アップロード
iPhoneで撮影した写真はwi-fiに接続すると自動でiCloudフォトライブラリにアップロードされます。
この辺はiCloudフォトストリームと同じ機能ですね。
わざわざiPhoneの写真を同期するとかそういう手間がはぶけてとても便利です。
 

iCloudフォトライブラリの導入方法

iOS側の設定
こちらの記事をどうぞ。

wayohoo.com

Mac側の設定
写真アプリケーションを初めて起動すると案内が出るので、それに従えば問題ないはずです。
案内をすすめるとiCloudの容量アップを勧められます。標準の5GBでは全くたりないので、僕は20GBプランにアップグレードしました。月額たったの100円。缶コーヒーより安いので、ここで嫌がらずアップグレードしてみてください。
 

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Mac持ってないよって人はiOSのみでも可能です。
 
 
以上。iCloudフォトライブラリについての解説でした。